2010年05月25日

【拉致被害者】アメリカ的「カルトVS強制改宗」観のわかるDVD

本ブログ初の試みとして面白DVDを紹介する。カルトと脱会屋について考えさせられる物語だ。米国での父が営む“マーズ探偵社”で、カリフォルニアのネプチューン高校に通う女子高生ヴェロニカ・マーズが依頼人から持ち込まれる様々な案件を、持ち前の鋭いカンと好奇心で、一人前の探偵さながら調査していく「ヴェロニカ・マーズ シーズン1」。その第9話「彼の居場所」で、カルト対脱会屋の問題が扱われている。

ヴェロニカはある日、カルトに入った男子学生の両親から、息子を取り戻すために、そのカルトの違法性を警察に暴露したいと、調査を依頼される。カルトの名前は「Mooncalf Collective」(空想する愚か者の共同体)。

ヴェロニカは、「カルトは犯罪集団」という偏見から、大麻栽培、セックススキャンダル、献金スキャンダルなどを想定して率先して粗さがしをするが、一向に違法性が見つからない・・・。

そうこうするうちに、もともとは傲慢なセレブ坊やだった男子学生が、一転して素敵な人間になっていることや、集団の人間がみな空想的ではあるが善人であることを発見し、この「カルト」が実は一般社会よりも健全な集団ではないかと思い始める。洗脳集団と決めつけていた主人公の父親さえも調査とともに認識を改めていく。逆に、男子学生の両親の「息子を取り戻したい」という言葉の背後に親のエゴがあることにも気づく。

その両親に、「カルト」の違法性がなかなか見つからない旨を伝えるが、しびれをきらした両親は、Deprogrammer(脱洗脳のプロ)を雇うと言い始める。すっかり男子学生と仲良くなったヴェロニカは、拉致の現場を目撃するが、証拠不十分で何もできない。数日過ぎると、男子学生は、元の傲慢セレブ坊やの姿で学校に帰ってきた・・・という話。

「脱会屋」の弊害の描き方が生ぬるすぎるきらいがあるが、冷静に見れば、「カルト」への一方的偏見を相対化し、「脱洗脳」の方を疑問視する視点は、アメリカの一般的常識感覚が読み取れて興味深い。決して、悪い作品ではない。

日本人はこれを見てどう思うのだろうか。日本でこのような視点の作品が普通に作られるのはいつになるだろうか。


記事URL:
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ヴェロニカ・マーズ <ファースト・シーズン> コレクターズ・ボックス1 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



posted by こまこ at 13:30 | TrackBack(0) | 反カルトのカルト性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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